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Yutaka Kubota
                                                

第1部

第6章

指揮テクニック発展編



様々なテクニックをマスターして指揮の
名人に


  1)予備運動

    曲の開始でテンポと強さを示す運動で、「ハイ」という掛け声のごとくに、指揮者の筋肉のみを使って

   はっきりとした動きで腕を跳ね上げる。

   通常は一拍前の拍から振り上げるが、テンポが速い曲の場合は2拍前から振り始めても良い。

   その曲の雰囲気も感じさせる予備運動が良い。



    中間予備運動

  曲の途中でフレーズの切れ目や、テンポの変わり目などに改めて予備運動を出すことである。

  どの拍から中間予備運動を出す場合も、その動きは予備運動のようにまっすぐに動くことが必要。


3)数取り

   小節内や、数小節にわたって音に動きがない場合や、伴奏などで休みをカウントするときに使う

   棒の動きで、加速減速を感じさせないで拍を示したり、小節の1拍目だけを示しながら進む時に

   用いる。

  手首の動きだけ、またはひじから先で動かすときもある。

    後述の応用編アウフタクトの振り方も参照


    4)引き出し運動

      先入で止めた動きを、次の拍の開始時間ちょうどに瞬間的に飛び出すように動き出し、

      その後は通常の減速運動を行う動きである。



    5)置き止め

   加速運動を最小限に抑えて点の位置に来た腕を静かに置くように止めること。

  フェルマータなどで柔らかい停止を行うときに用いる



  6)反動止め

       点の位置を通り過ぎて再び点まで戻って止める。通り過ぎる深さによって浅い反動止めから

     深い反動止めまで様々な段階を表現できる。



  7)叩き止め

     加速した腕を点にぶつけるようにして止める。跳ね返りや、反動は行わず、叩きつける

          強さによって様々な硬い音の表現に用いる。




  8)3拍子叩き(柔らかいしゃくい系の3拍子も含む)

   1拍子に3つの拍を入れて振る叩き(しゃくい)

  a)基本図形

      上下垂直の腕の動きでは表と裏の拍しか表すことは出来ないので、腕の動きのどこかに

           3拍目を示す場所を作る必要が出てくる。そこで
1拍目は通常の基本の位置から跳ね上がり、

           2拍目は下の基本の位置と上の基本の位置の丁度中間地点を通る場所で表す。

      3拍目はひじから先は2拍目のうでの角度を保ちつつ肩からひじを垂直に落ちる動きに従い、

      ひじから先だけが45度の角度で上向きの状態で残るようにする。

      その位置からひじから先が1拍目の点に向かって加速して落ちて行き、新しい1拍目の

      開始となる。


      2拍目の腕の位置は1拍目の点よりも少しばかり斜め上前方になるので、

           1の点後を少し前に逃がしながら腕を上げることになる。

  b)変形図形 ――― 3、4拍子図形に3拍子叩きを応用する




       発展的3拍子系の振り方

     上記の基本図形が出来ると1拍子図形以外の3拍子系拍子図形にも応用できる。

    イ)ゆっくりめの2つ振り6/8拍子の場合はまず、図形の中心線から右側45度に倒した

           上方向図形で最初の1,2,3拍をa)の図形で振る。次に3の点後から、

      戻る方向に加速して基本位置の1の場所に到達した後、

      
4(1拍目と同じ位置)の点後を今度は中心線より左側45度に倒した上方向へ

      腕を上げて4、5、6拍を描く。開始の予備運動は左方向の4、5、6拍ので始めること。

     もちろん曲の始まりが4からの場合は1,2,3拍の動きの方向が予備運動になる。

     ロ)3つ振りの9/8(9/4)などの拍子では3拍子図形のの点を1点に集めた図形を応用して
 
     各拍の図形に3拍子叩きの基本図形を当てはめて振る。


      ハ)4つ振りの12/8(12/4)などの拍子でも4拍子図形の点を1点に集めた図形を応用して、

     各拍の図形に3拍子叩きの基本図形をあてはめて振る。



9)
2段叩き


   10) ワルツ叩き

      a)ワルツテンポで3拍子図形を振るが、ワルツのリズムの特徴である1拍目に強いアクセントを

            与えるために3から1への点前運動で加速を多めに加えて強く叩き、2・3拍は均等に

            穏やかな減速を行う。

  b)ウインナー・ワルツ叩き

      1拍目は普通のワルツよりもより一層アクセントの強さと勢いを加えて始め、

      2拍目は1の強い勢いを受けて速い時間に点に達するが、1から2の点後に至るまでに

            急激な減速を行いエネルギーを減少させることで、3には通常よりも遅れて到着する。

      この「1・2」と「3」の点の間の不規則な時間の遅れによるずれとゆがみが

      ウインナー・ワルツ独特の個性的リズムのゆがみとなる。



  11ひねり

      a)

    b)

   c)


 12)スフォルツァンド叩き


 13)音の引き伸ばし


  14)1拍4分割叩き


 15)波型平均運動

    a)

    b)


 16)指揮棒を持たずに指揮をする

  a)

  b)

  c)



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