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Yutaka Kubota


第1部 

第5章


その他の重要な指揮基本テクニック


「平均運動」「しゃくい」「叩き」以外の基本テクニック

手首の叩き」「先入」「半先入」「引っかけ」「はめ上げ」「瞬間運動



1)手首の叩き 

手首のみで素早い叩きを行う。

上下の動きから始めて、各拍子図形も手首のみで叩けるようにする。

手首の叩きは点を明確に示すことが出来るので、リズムの強調やテンポをはっきり示すことができる。

腕の叩きと併用すればさらに鋭い叩きが出来る。

拍のカウントにも用いるが加速減速を伴わない運動で行うこと。

   
2)先入

点後運動の後半、「ト」をはっきり示しながら半拍の間、腕を停止する動きである。

停止は瞬間運動によって行い、次の拍のディナミークやリズムの強さに見合った深さで

下方に叩きながら止める。


軽い先入では手首のみで停止運動を表し、強い先入では腕全体で停止運動を行う。

停止運動の深さと停止前の加速も曲想によって変化する。

しゃくいでは点は図形線上の真ん中に来るが、先入では停止後に腕が動き出す場所が点となる。

停止後に動き出す腕の動作を「引き出し運動」いうが、先入の停止運動時の強さのままで、

引き出し運動に移ること。

指揮者の筋肉を横に使う意識で引き出し、すぐに脱力に移り自然な減速に見えるようにすること。

柔らかい先入でも、引き出し運動の初速はかなりはっきりと示される。




3)
半先入

先入は「イチ」で停止運動に入るが、半先入はタイミングをもう4分の1拍遅らせた「イチト」で

停止する運動である。

運動は先入と同じであるが、半拍より短い音符の細かい動きをコントロールすることが可能になる。

  

 

4)引っかけ

引っかけの定義

引っかける前の拍の点後運動は手首の動きだけで準備し引っかける拍の点前運動は手首の叩きのみ、

点後は腕も一緒に跳ね上げる。


点以後から出る音に対して指示を与えるためのテクニックである。

点以後に出る硬い音などを指示する場合にはほとんど減速が必要ない。

点以後に出る音が余韻を伴う場合は引っ掛け後の動きは多めの減速を持つ運動となる。

3拍子の2拍目の引っ掛けは手首の切り返しで叩きを行わず、親指の爪は上に向けたままで点前方向に戻し、

手の甲で鋭く叩くごとくに引っ掛ける。



5)はね上げ

点前運動なしで点からはね上がる運動です。

はね上げる前の拍の点後で都合の良い時に
はね上げ点に先入りしておく。

先入、半先入をさりげなく利用する。

点後の減速運動で音の余韻をコントロールすることができる。

点からどのような初速をもってはね上がるかでアクセントの強さを示し、点後は減速し点前運動に至っても

そのまま減速を続け余韻をコントロールしつつ次の点に至る。

a)最初に1拍子の円形図形で練習し、徐々に縦型図形に変形していく。


b)縦型図形を一拍の動きとして、

2拍子はしゃくいの図形に当てはめて、点を中心としてV字型に右左にはね上げる。  

3拍子と4拍子は一点に集める図形ではね上げを行う。


6)瞬間運動

点前運動や加速運動がほとんど無い動き。  

突然のアクセントやカット、テンポを明確に示す場合などに用いる。



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