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Yutaka Kubota



 第1部

指揮法の知識と技術を身につける



                               第1章 


            
     指揮の技術へのやさしいアプローチと簡単トレーニング



 すべては脱力に始まり脱力に終わる


 指揮においては無駄な動きをなくし最小限の力を使う。

基礎テクニックは音楽とは全く関係のない単純な運動能力の開発から始めます。

運動の基本は脱力。楽器の演奏も、歌も、ダンスも、体を使う運動すべてが

脱力に始まり脱力に終わるということをいつも覚えていて下さい。

まずは体全体・顔と内臓の脱力からはじめましょう。

  1)体全体の脱力 

  2)顔の脱力 

    顔の筋肉を大きく変化させて…ホホ、噛み締め、…

  3)「はー」の発声で内臓の脱力

  4)肩の脱力 

    顔と連動させる   etc

 
 
腕の脱力

つぎに指揮の運動に最も重要な腕の動きを知りましょう。


 腕の各部の重さを感じることからはじめます。


腕の完全脱力のためには……

  1)一人でやる場合は、右手を上の基本位置に上げ、左手の親指と人差し指の2本で

    右手首を持つ。

    右手を完全に完全に脱力した後、左手で軽く前後左右に振ってみる。

    完全に脱力が出来ていれば左手は自由に動くことが出来る。

    そして、左を離し右手が下まで自由に落下することを確かめる。
  

 2)他の人にやってもらう場合も上記と同じであるが、もう少し進んだ脱力の確認方法を行える。

  最初は右手を持たずに、手首の辺りですぐに持てるように構えてもらう。

 「ハイ」の掛け声で
瞬間的に右手の脱力を行い、落ち始める瞬間に相手に持って

  支えてもらう。

  その後支えた人が自由に
腕を振ってもらい相手に何の抵抗も感じさせないように

  脱力を続けること。

  最後は自由に落としてもらう。

  瞬間的脱力が大切である。体全体、顔と内臓の脱力などを併用して瞬間脱力と

  その持続を身につける。

脱力の後は、最小必要限の力で腕の肘から先を持ち上げ「前へ並え」の状態に。

そのままの位置で手の甲を上に向けて

    1)まずは指の重みを感じる運動  …………

    2)首から先の重みを感じる運動  ……………

  手の甲を外側に戻し元の「前へ並え」の」状態で

    3)ひじから先の重みを感じる運動 …………・

  「前へ並え」状態で肩から腕全体を持ち上げる

  4)肩から先、腕全体の重みを感じる運動  ……………・


腕の構え方と基本位置

1)の基本位置

  ひじから先を前方へ地面と平行に上げた位置

上の基本位置

   下の基本位置の形のまま、肩からひじが地面と水平になるまで前方へ上げた位置


 腕を正しいタイミングで落とす

    上の基本位置から腕の形を保ったままで下の基本位置へ落とす。


腕の活動範囲と活動面

  1)上下の動きは「上・下の基本位置」の範囲内で動くのが基本         

   2)左右の動きは下の基本位置を中心に左右に体の幅分くらいの動きが基本
  
     3)指揮で描く図形は、体の前面に腕を軽く伸ばした距離に、架空のボードを設定し、

    そこに
指揮棒の先でていねいに図形を描ける範囲を基本的な活動面とする。


指揮棒の持ち方、構え方

    1)指揮棒の「握り」の部分を手の平の中央に当て、人差し指と親指で軽く握り、

     他の3本の
指も軽く添える程度に持つ。

2)親指の向き

   下の基本位置で、親指のつめを真上に向けた形で構える。

3)指揮棒を持たない場合は

拍子図形の動きは指揮棒を持つ場合と同じだが、手の平の向きと手首の角度の組み合わせで

多くの表情をコントロールすることが可能なので、デリケートな表情や柔らかい曲想、

合唱や弦楽合奏などの演奏形態に向いている。


指揮棒を構える位置と音の出る点の関

音の出るべき点との関連を常に意識することが大切である。

演奏開始の予備運動を上げるための腕の構えの位置と、予備運動後の音を出すべき点の位置が

必ず同じ場所であること。

  悪い例として、腕を高く(低く)構えておいて、予備運動後の点の位置を低く(高く)示す指揮は

 アンサン
ブルを乱れさせる原因になる。

  演奏者は指揮棒を構えた場所を音を出すべき点として意識している。


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