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Yutaka Kubota
                                                                                                

序文


      指揮ってどうやるの―!

大切なのはやっぱりセンス

                                       

好きな曲を聞いている時に知らないうちに指揮している時がある。これが指揮。

指揮のテクニックは道具。言葉と同じ。演奏中は話せないから腕(指揮法)で話す。

上手に話せるととても楽ちん。習えば誰だって振れるようになる。
指揮は思っているより簡単なこと。でも正確にやるのがちょっと大変



指揮の技術ってなに―――――!

指揮で一番大切なのは言行一致。

「そこは小さく…」なんて言いながら腕は大きく振っていると、演奏者の頭も体も迷ってしまう。

指揮は奏者の体の動きを直接引き出すことが出来るが、奏者にとっては指揮で見えていることと

を動かす命令が一致しないととてもつらくなる。オーケストラへの要求と、指揮の動きが同じで

ることが大事。

指揮者の感じている音楽がそのまま腕の動きになるのが理想的。

楽器を演奏するのにテクニックが必要なように、オーケストラに自分の表現を的確に伝えるために

指揮のテクニックが必要。


音勘!を良くしよう・トレーナー能力があればもっと楽に

トレーナー能力とは各プレイヤー、各パートの細部を聞き取り、理想的なサウンド作りと音楽表現の

ための技術的アバイスを的確に出来る能力。

演奏の乱れを素早く察知、素早く修正できるように耳の音勘を磨こう。

各楽器の演奏技術にも興味を持って、問題点を分かりやすくアドバイスをしてあげられたら満点。



指揮台に立つ前に

  1)   曲の把握

  2)   音楽的再現へのシナリオ作り

      3)   指揮の振りつけを考え、身につくまで練習する。



どの様に曲を勉強しようか

楽譜を「全体→細部→全体」と3ステップで見渡し、構成、流れを見極めて、各部の味付けと

バランスを整えて曲の形を仕上げる。音楽に限らずこの3ステップ作業は大切。

細かい部分の研究は下記のような項目が上げられる。

 1)   曲の構造・形式を見る

 2) 大きなテンポ変化を把握

 3)  部分的な構造の把握

 4)   各クライマックスの性格の違いを把握

 5)  メロディーラインと他の声部との関係

 6)   フレージング

 7)   リズム体の性格

 8)   オーケストレーションの個性

 9)   音楽記号、表情記号の性格付け

10)コントラスト(緊張と開放、静と動、流れと決めの部分、広がりと集中等)

   これらの項目から見えてくるものと、発展研究

     1)楽譜のタイトルから作曲者の個性と曲の大体の内容が分かることもある。

           楽譜の景色からの受ける印象、構造と形式

     2)テンポの変わり目を観察する事によって、曲の流れや大きな段落が見えてくる。

             形式が分かるとその曲のあるべき姿が見えてくる。(ソナタ形式、3部形式、変奏曲、

           オーケストラ曲の編曲物、マーチなら主部とトリオの変化など…)

     3)形式上での各部分を細分化して表情がどの様に書き込まれているかを調べる。

           見落としやすいのは、提示部と再現部の変化、オーケストレーションの違いも含めて探る。
               
               専門的になれば調性にまで考えが及ぶことになる。

           作曲者特有の表情付けや特殊な効果を強調する個所を見つける。度合いを大切にして

          主観と客観性のバランスに注意する。

     4)次の段階は「細部から全体にもどる」のであるが、全体における細部の位置(重要性)

            検討し、変化と統一をはかる。

     5)作曲者について

          人物像、曲の作曲時期、生活、時代背景、時代様式の研究


音楽としてどのようにまとめ上げるの?

      1)音楽をつくる要素としては

       a)音色(技術、精神)

       b)サウンド(個人、複数楽器間バランス)

       c)アゴーギク

       d)表情付け

       e)アクセントのいろいろ

       f)アーティキュレーション(息の使い方とタンギングの組み合わせ)

       g)楽器間のバランス(ソロ対ソロ,ソロ対複数,複数対複数/同音域間、異音域間)

        h)テンポ

           
            i)メロディーの歌い方
          
            J)リズム音型による性格付け等

  f)を例にとると

       アーティキュレーション(しゃべり方 )の統一

       最初の音の発音でそのフレーズの印象が決まる。

そのために発音の種類  PA,TA,DA行で吹かせるために言葉で説明し、楽器で発音させる。



指揮の振り付けも準

   1)指揮練習

     2)図形練習

テンポの変化に合わせた図形研究

   3)フェルマータなどの処理決定

   4)テンポで振る練習

踊りのように、指揮のテクニックも振り付けを決め、曲のどの部分も間違い無く振れる様に

練習しておく。もちろん最初の合奏練習の前からですよ。


 
本番では!

練習ですべての約束事は打ち合わせ済み。なにも心配する事はない。

指揮者も奏者も互いの自発性を発揮して不安がらずにのびやかに楽しく演奏しよう。

曲が始まった後でも安心しないこと。

体と目線からのエネルギーの放射を忘れずに。

楽譜を見る時、めくる時に気が抜けないように注意。

テンポと図形を間違えぬように振る練習をしっかり積んでおく。

集中力とテンションを保ち、音楽の生命力を維持し、完成度の高い演奏を目指すこと。

演奏者と聴衆の両方に感銘を与えることができるように。

音楽に我を忘れ過ぎないこと。


 自分勝手に指揮してはダメ!

1)個性の発揮。でもクセに注意!

2)知的音楽性・感性的音楽性のバランスがとても大切。


どのような動きが指揮なの?

指揮のテクニックは第1部でじっくり説明します。

まずは体と腕の動きをスムースにするためのリラックス脱力から…



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